2022年12月期の第3四半期決算の結果をうけて
花王の株価が11/1:5,602円→11/2:5,114円へ488円下落しました。
花王は私が初めて購入した国内銘柄であり、愛着もあり、どうしたものかと悩んでいましたが、具体的にどのような傾向があるのか株価を分析をしてみようと思いまとめました!
<目次>
花王の魅力
1.32期連続増配
一番の魅力は国内最長の32期連続増配ではないでしょうか!
業績の問題はあるとは言え、よほどの理由がなければ、今後も継続するのではないかと考えています。(減配した時の株価への影響は計り知れないです><)
また、「安定的・継続的な配当(配当性向40%目標)」も株主還元方針としています!
2020年以降は業績低迷により上昇していますね。
2.ディフェンシブ銘柄
景気動向に業績が左右されにくい銘柄=生活必需品を取り扱う企業です!
景気が良くても悪くても生活必需品は購入しますね。
※その他ディフェンシブ銘柄としては医薬品、社会インフラ(電力・ガス、通信等)があります
<Yahoo!ファイナンスより>
トイレタリー国内首位、化粧品でも大手。
原料からの一貫生産。独自の物流・販社システム所有
3.自社株買い
1年に500億円という規模の自社株買いを定期的に実施しています!
時価総額2兆円超ではありますが、500億というのはかなり大きな株主還元です。
2022年度も500億実施済であり、株主還元方針にも「自己株式の取得」を挙げているため、今後も継続的に実施されるものと思われます。
自社株買いによる株価上昇も見られます。
自社株買い後に消却して、発行株数が減っているので、株価も上がるはずではありますが、最近は一時的な上昇に留まっているようです。
花王の不安点
花王の魅力は充分あるものの、不安点もあります。
1.業績低迷(株価低迷)
インバウンド効果があった2018年から2020年をピークに徐々に下落傾向にあります。
2020年はコロナショックによる影響もありますが、原材料価格の高騰もあり、まだしばらくは下落が続きそうです。
インバウンド効果があった2019年までとは異なり、2020年のコロナショック以降、純利益は下落傾向にあります。
2.PER、PBRが高い
2022/11/7時点で株価(5,242円)は下がっている状態ですが、PER22.24、PBR2.47倍と高めです。
IRBANKより2009-2021年のレンジをみても↓と低くはないです。
PER14.63-35.27倍
PBR1.53-5.56倍
PERは15倍以下、PBRは1倍以下が目安になりますが、もともと人気もあるため、高めの水準となっています。
花王の株価傾向
1.決算発表後に下落傾向
↓の「E」が四半期も含めた決算発表になります。2020年以降は特に下落傾向にあります。
人気銘柄であり期待値が大きくなるが故に、決算発表で実績をみて下落と推察しています。
2.配当月後の翌年から下落傾向
どの銘柄もそうだとは思いますが、上図から6、12月の配当月は上昇して、その後は低迷しています。
花王の場合には自社株買いで一時的に上昇もしています。
私の方針
分析した結果、以下のとおり保有は継続しますが、いったん売却も検討して、あくまで取得単価を下げることを優先しようと思います。
1.保有は継続
32年連続増配、ディフェンシブ銘柄が魅力のため、引き続き保有は続けますが、12月までの株価をみて上げるようなら、いったん売却して、年明けに買い戻すのもありかなと思っています。
私の平均取得単価は5,135円ですので、5,500円程度が目安でしょうか。
年明け今年の年初来安値4,663円を参考に4,800円、4,700円程度で買えないかなと目論んでいます。
→2023.3 業績悪化のため、いったん手放しました。
2.キャピタルゲインも期待できる
人気が高い銘柄かつ自社株買いにより、かなり高額まで上昇する事が分かりました。
2022年でも年初来高値が6,297円であり、年明け安いようなら、多めに買って、自社株買い終盤に売却もありかなと思っています。
(自社株買い後は下落傾向にあり、自社株買い終盤が一番良さそう)