ハウスメーカー高配当株検討

もともとハウスメーカの高配当株として積水ハウス住友林業保有していましたが、
大和ハウスを購入するにあたり、ハウスメーカーの高配当株について検討してみました!

<目次>

ハウスメーカーの高配当株

そもそもハウスメーカーの株について
あまり知りませんでしたが、2023/1/20現在は以下の5社でした。
(私が把握している限りのハウスメーカーですがほぼすべてかと思います)

コード 銘柄
1925 大和ハウス工業
1928 積水ハウス
8830 住友不動産
1911 住友林業
1419 タマホーム

意外と少ないというのが私の率直な感想です。

ミサワホーム(1722)、三井ホーム(1868)はすでに上場廃止
ヘーベルハウス旭化成ホームズ単体ではなく旭化成として上場)やセキスイハイムセキスイハイム工業単体ではなく積水化学工業として上場)なども非上場のようです。

配当利回り

上記5社の2023/1/20現在の配当利回りは↓です。

コード 銘柄 配当利回り
1925 大和ハウス工業 4.22%
1928 積水ハウス 4.27%
8830 住友不動産 1.68%
1911 住友林業 5.32%
1419 タマホーム 5.71%

基本的には4%越えであり、高配当株としては何れも魅力的に感じます!

住友不動産は1.68%のため高配当株としては対象外として、
以下の検討は省略します。

時価総額、売上等

その他の情報としては以下になります↓2023/1/20現在

コード 銘柄 日経225 時価総額 PER PBR 配当利回り 決算期 売上
1925 大和ハウス工業 2兆501億円 8.97倍 0.95倍 4.22% 2022/03 4.44兆
1928 積水ハウス 1兆6685億円 9.27倍 0.99倍 4.27% 2022/01 2.59兆
1911 住友林業 × 4724億円 4.69倍 0.72倍 5.32% 2021/12 1.39兆
1419 タマホーム × 877億円 10.21倍 2.75倍 5.71% 2022/05 2408億

何となく大和ハウス積水ハウスは規模が大きいと思っていましたが、
時価総額と売上で見るとかなり差があることが分かりました。
配当利回り時価総額、売上に比例しているのも面白いなと思いました。

また、日経225の対象は大和ハウス工業積水ハウスのみのようです。

 

最近の増配により株価が高騰しているタマホームを除いては
PERは10倍以下、PBRも1倍以下と比較的割安かなと思いました。

各社検討_配当推移、配当性向、自社株買い

各社の配当推移、配当性向、自社株買いは以下のとおりです↓

大和ハウス工業:1925

  一株配当 配当性向 自社株買い
2010/3 17 72.73 0.93億
2011/3 20 36.1 3.06億
2012/3 25 34.87 1.11億
2013/3 35 30.6 0.55億
2014/3 50 31 1.04億
2015/3 60 33.8 7.1億
2016/3 80 51.2 26.5億
2017/3 92 30.2 122億
2018/3 107 30.1 0.26億
2019/3 114 31.9 79.8億
2020/3 115 32.7 2.44億
2021/3 116 39 261億
2022/3 126 36.6 0.12億
2023/3 *130 - -
IRBANKより

HPより株主還元方針は↓

HP抜粋

配当性向については、親会社株主に帰属する連結当期純利益の35%以上として業績に連動した利益還元を行い、かつ安定的な配当の維持に努める
(第7次中期経営計画期間(2022年度~2026年度))の対象年度においては、年間の1株あたりの配当金額の下限を130円とする

明確な増配ではありませんが、実質増配であり、1株あたりの配当金下限があるのは魅力的かと思います!また、自社株買いを定期的に行っており、配当性向も近年は40%以下ですね。

積水ハウス:1928

  一株配当 配当性向 自社株買い
2010/1 10 赤字 0.54億
2011/1 21 28.88 0.62億
2012/1 20 42 28億
2013/1 28 40.5 0.31億
2014/1 43 36.2 0.98億
2015/1 50 38.2 153億
2016/1 54 44.9 200億
2017/1 64 36.5 220億
2018/1 77 39.9 0.22億
2019/1 79 42.4 33.8億
2020/1 81 39.4 100億
2021/1 84 46.4 50.1億
2022/1 90 39.6 150億
2023/1 *104 - -
IRBANKより

HPより株主還元方針は↓

HP抜粋

中期的な平均配当性向を40%以上とするとともに、
機動的な自己株式取得を実施することで株主価値向上に努めます。

明確な増配ではなく、2012/1は1円下がっていますが、概ね実質増配であり、「平均配当性向」ではありますが40%以上とあるのは魅力的かと思います!また、自社株買いを定期的に行ってますね。

住友林業:1911

  一株配当 配当性向 自社株買い
2010/3 15 111.78 0.02億
2011/3 15 51.34 0.05億
2012/3 15 28.66 0.01億
2013/3 17 18.9 0.01億
2014/3 19 14.9 0.03億
2015/3 21.5 20.5 0.03億
2016/3 24 43.7 0.03億
2017/3 35 18 0.02億
2018/3 40 23.7 20.5億
2019/3 40 24.9 0.05億
2020/3 40 26.1 0.02億
2020/12 35 20.9 0.01億
2021/12 80 17.5 0.21億
2022/12 *125 - -
IRBANKより

HPより株主還元方針は↓

HP抜粋

配当については、継続的・安定的配当を基本に、
業績等を総合的に勘案した上での利益還元を行うことを方針としています。

明確な増配ではなく、2020/12は5円下がっていますが、概ね実質増配であり、近年は配当性向40%以下となっています!また、自社株買いは行っていますが、それほど規模は大きくなさそうです。2021から2022にかけて大幅に配当が上がっているので、今後どうなるかは注視します。

タマホーム:1419

  一株配当 配当性向 自社株買い
2013/5 25.8 23 -
2014/5 26 45.5 -
2015/5 10 赤字 -
2016/5 10 赤字 -
2017/5 15 50 -
2018/5 30 44 -
2019/5 53 40.5 -
2020/5 70 40.5 893百万
2021/5 100 41.1 -
2022/5 125 44.2 450百万
2023/5 *170 - -
IRBANKより

HPより株主還元方針は↓

HP抜粋

当社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題の一つと認識しており、
経営成績に応じて株主の皆様への利益還元を継続的に行うことを基本方針としております。

明確な増配ではなく、赤字の2015/5、2016/5と翌年2017/5は落ち込んでいますが、その後は増配傾向です。ただ、配当性向40%を超えており、上記3社よりは多いです。また、自社株買いは行っていますが、不定期です。2023/5は記念配当で急増していますね。

個人的には時価総額も少なく、10年以内に赤字もあることから投資するには少し不安を感じます。

株主優待

  大和ハウス工業 積水ハウス 住友林業 タマホーム
100株 共通利用券
1,000円分
なし なし 特製クオ・カード
保有3年未満:500円分
保有3年以上:1,000円分
300株 共通利用券
3,000円分
なし なし 同上
500株 共通利用券
5,000円分
なし なし 同上
1,000株 共通利用券
10,000円分
魚沼産コシヒカリ5Kg なし 同上

大和ハウスは3,000株、5,000株で同じく共通利用券3万円、5万円分あります。
共通利用券は全国のダイワロイヤルホテルの各種サービス(宿泊、ホテル内でのお食事、お買い物など)等、グループ利用券の他、株主優待専用グルメギフトもあるようですね。

株主優待制度|IR情報 For Investors|大和ハウス工業 (daiwahouse.co.jp)

積水ハウスは1,000株以上のみ
住友林業はなし
タマホームは年2回保有期間に応じて特製クオ・カードがもらえます。

株主優待としては、個人投資家で1,000株以上はなかなか難しいので、
大和ハウス工業かタマホームが魅力的かと思います。

まとめ

この記事を書く前から私が保有していたのは積水ハウス住友林業でした。

しかし、2010年から実質的な減配を行っていない大和ハウス工業にも魅力を感じました。
時価総額もTOPですし、意外と株主優待もあったり^^
何となく不正建設の悪いイメージがありましたが、新規投資してみようと思いました。

タマホームは直近の売上増加は魅力的ですが、2015、2016の赤字&減配が気になりました。住友林業もですが、直近の配当増加は魅力的ですが、急激過ぎる気もしており、少々不安も感じました。