アメリカで1997年に発売された第一作の改訂版『金持ち父さん貧乏父さん』についての書籍レビューです!
シリーズとして「キャッシュフロー・クワドラント」「投資ガイド(入門編)」「投資ガイド(上級編)」と複数出版され、シリーズ全体では、日本で累計410万部、全世界では累計4,000万部を突破したそうです!
※改訂版は2013年に発売
こんなに売れていたのに、私は起業や投資に全く興味がなかったので、投資を始めるまで聞いたこともありませんでした。。私と同じ方もいるかと思い、今さらながら読んだレビューを書きました!
起業する方に向けて書かれたビジネス本という印象が強いですが、そうでない方にも「お金に関する知識」を身につけるために参考になる本かなと思いました!
金持ち父さんから「お金を増やす方法」を学んでいく過程が、とても読みやすくまとめられています。
著者の言葉の力が強く印象に残る言葉も多かったです!
印象的な表現としては「ラットレース」がありました。
しかし↓のようなかわいらしいものではありませんでした^^;
<目次>
書籍の主な内容
金持ち父さんと貧乏父さん
2人の父さんが登場します。
実際の父が「貧乏父さん」、友人の父が「金持ち父さん」で、それぞれの教えは異なるものでした。
結局、著者は「金持ち父さん」の教えを学び成功するようになります。
2人の父さん
父さん①・・・四年生大学を2年で卒業し博士号を取得、その後も3つの大学をでたエリート!
父さん②・・・ハイスクールすら卒業していない、学歴なし
どちらが金持ち父さんでしょうか!?
「2人の父は仕事もうまくいき収入も多かった」と著者は言います。
しかし!最終的には全く異なる人生となります。
私もこどもを持つ親として、普通に考えれば、父さん①のように生きて欲しいと思いますが、木のなるその後は!?
その違いは何か?
2人の父さんの人生
父さん①の人生・・・死ぬまでお金に苦労した。
父さん②の人生・・・ハワイで最も裕福な人間の一人になり、家族への遺産だけではなく、慈善事業や教会の活動にも何千万ドル(何十億円)という金を遺した。
さっきとはかなり異なりますね。。
金持ち父さんはどっち!?
正解は、、父さん①は「貧乏父さん」
父さん②は「金持ち父さん」でした。。
まさか!?
私の人生もそうなのかな?と不安になります(貧乏父さんのような経歴すらないですが^^;)
では、2人の父さんは何が違ったのでしょうか!?
金持ち父さんと貧乏父さんのお金に関する考え方の違い
ポイント
・貧乏父さんの考え・・・「金への執着」は悪の根源だ
・金持ち父さんの考え・・・「金がないこと」こそが悪の根源だ
みなさんのお金に関する考え方はどうでしょうか?
私は貧乏父さんの考え方が多い気がします
しかし、金持ち父さんの考え方は違います!
お金に関する知識がないことが問題だと考えています。
この本では特にお金に関する知識(フィナンシャル・インテリジェンス)について書かれています。
お金に関する知識が身につかない理由
学校に対する考え方も違います
貧乏父さん「一生懸命勉強して、いい成績をとって、大会社で安定した仕事をみつけられるようにしてほしい」
金持ち父さん「学校はお金のために働く方法を学ぶところ」
どちらの父さんも勉強することの必要性を分かっていますが、勉強する『目的』が異なります。
金持ち父さんも学校の勉強は必要だと考えています。
しかし!
学校ではお金について教えない。
学校で教えるのは学問的知識、専門的な技術だけだ!
だから、学校外でお金に関する考え方を学ばないといけない!というのです。
ではお金に関する考え方を学ばないとどうなるのでしょうか!?
お金に関する知識がないことで陥るラットレース
ちょっと話はそれますが、本の中で「ラットレース」という言葉がでてきます。
↓かわいいですね~
ただ、著者が言う「ラットレース」は少し違います。
著者が言う「ラットレース」とは「ラット=人間」に例えたものです。
つまり、お金に関する考え方を学ばないと↓のように苦労してしまうというものです。怖いですね。。
どういうことかというと、
お金に関する考え方を学ばないと
資産額が増えず、どれだけ頑張って働いても
同じ場所(=同じ資産額)であり、それが死ぬまで続くというものです。
結婚して、子供ができて、家を購入して、頑張って働いて収入が増えて
しかし、その反面、結婚費用、子育て費用、住宅ローン、、と
頑張って働いた収入分を支出として使ってしまい、結果的に、資産額は変わらないことを『ラットレース』と呼んでいます。
ラットレース
「収入=支出」である以上、収入に関わらず資産額が増えない
「収入=資産+支出」とすることで、ラットレースから抜け出せる!
みなさんはラットレースから抜け出したいですか!?
そのためには資産と負債の違いを知らないといけないというのです。
資産と負債の違い
金持ちは『資産』を手に入れる
中流以下の人たちは『負債』を手に入れ資産だと思い込む
金持ち父さんの教えでは「家は負債」です。
資産と負債の定義が通常の会計とは異なります。
「資産」は私のポケットにお金を入れてくれる
「負債」は私のポケットからお金をとっていく
つまり「家」はローンを払う必要があるため「負債」
しかし、「不動産投資」は家賃収入があるため「資産」という考え方です。
通常の簿記でいう資産の定義とは異なりますね。
もう少し具体的に説明すると
収入、支出、資産、負債の定義
収入 | 支出 | 資産 | 負債 | |
---|---|---|---|---|
貧乏な人 | 給料 | 税金 家賃 食費 ・・・ |
なし | なし |
中流の人 | 給料 | 税金 住宅ローン返済 自動車ローン返済 ・・・ |
なし | 住宅ローン 自動車ローン ・・・ |
金持ち | 給料 家賃収入 配当収入 |
税金 住宅ローン返済 |
不動産 株式 債券 |
住宅ローン |
貧乏な人も中流な人も収入と支出の金額が違うだけで、資産があるわけではありません。
金持ちとの大きな違いは「資産」です。
資産があれば給料以外の「収入」をもたらします!
自分のために「お金を働かせる方法」を知らなければいけない!
ラットレースからの抜け出す方法は正しいお金に関する知識を身につけて
収入をもたらす「資産」を増やすことが重要だ!と教えてくれています。
読んでみた感想
どこまで目指すか!?
金持ち父さんは最終的に株式投資、不動産投資をして収入を増やし、会社を作り節税して、上場を目指して、、と続きます。
しかし、一般的にはそこまですることは難しいかなと思います。著者も労力がかかるので会社を作るのはよほどでなければ不要としています。
株式投資だけでも『資産』を増やし『ポートフォリオ所得(配当)』として『収入』を増やすことができるので、まずはあくまで『資産』を増やすことで良いかなと思いました!
『収入』をもたらす『資産』を増やすことがラットレースから抜け出せる道であることに気がつけき、行動できれば充分かなと思います!
アメリカと日本の税制の相違
また、舞台がアメリカであり、日本とは税制も異なるため、すべて鵜呑みにすることがないように注意が必要かなと思いました。
住宅購入についても資産がないうちは著者も否定的ですが、日本では税率も異なるし、金利も異なる(変動金利では逆ざや)ため私は家を購入した方がいいと思っています。
ただ、『収入を得たら、初めに「支出」ではなく、「資産」を買いなさい、そして、その後に支出だ!』というのは考え方を変えられた言葉でした!
もちろん、そこには節約という意味も含まれているとは思いますが、まずは「資産を増やすこと」を最優先に考えるべきだということかと思います!
まとめ
ビジネス書でありながら、物語風にまとめられ、とても読みやすかったです!
技術的な話というよりは「考え方」を教えてくれる良い本だと思います。
資産の重要性をわかっていれば、おのずと投資の重要性がわかるという言葉は印象的でした!
まだ読んでない方は一度読んでみるのはいかがでしょうか!?
真の資産家がしているのは、勤労所得(給与収入)を不労所得(不動産収入)とポートフォリオ所得(配当所得)に変えることだけだ。自分が何をやっているかきちんとわかっていれば、投資は危険ではない。ごく常識的なことにすぎない
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