以前から気になっていた「JUST KEEP BUYING」を読みました!
とても参考になりましたので、ブログでも残しておこうと思います!
ただ、重要な点が多すぎるのと、紹介ブログ等も多いので、私が重要と感じた点に絞ってまとめてみました!
<目次>
書籍の概要
書籍の名前が「JUST KEEP BUYING(ただ買い続けなさい)」が書籍の要約です。
全米屈指のデータサイエンティストというだけあり、データに裏付けされた主張となっています。スタンフォード大学で経済学を学び、最高のレベルの教育を受けたにもかかわらず、意外にも卒業後の経済生活は不安とストレスに満ちていたようです。
「何に投資すればいい?」
「収入に対して十分に貯金している?」
「あの株は今買うべきか?もう少し待つべきか?」
私と同じ疑問を持ちがながら、最終的にたどり着いた答え、、
「富を築くためになにより重要なのは、米国株をいつ買うかではなかった。
カギを握っていたのは、買い続けることだった」
1.なぜ投資すべきか?
リタイアという概念は19世紀後半まで存在しなかったそうです。ほとんどの人が死ぬまで働いていた中、ドイツ国宰相オットー・フォン・ビスマルクが世界初となる政府後援のリタイアプログラムを開始したことで、70歳の高齢者は政府から年金を受け取れるようになりました。定年も70歳から65歳に引き下げられ、ドイツから世界中の政府がリタイアプログラムを実施するようになりました。
平均寿命が延びたことも影響している。
1851年のイングランドとウェールズでは、70歳以上生きた人は全体の約25%
1891年には40%、現在は90%に達しています。これがリタイアという概念が生まれるきっかけになりました。
死ぬまで働いていた時代には老後という概念そのものがなかったので、投資をする必要もありませんでしたが、現代には投資すべき確固たる理由があります。
<私たちが今すぐ投資をすべき3つの理由>
1.老後に備えるため
2.インフレから資産を守るため
3.「人的資本」を「金融資本」に置き換えるため
2.インフレから資産を守るため
1はわかりやすいので割愛します。インフレは、ある通貨を使う人全員が払わなければならない目に見えない税金と言える。インフレの影響は短期的には小さいが長期的にはかなり大きくなる。
インフレ率に対して、お金の価値が半分になる年数は以下のとおり
物価上昇率が比較的緩やかな水準(インフレ率2~3%)でも生活必需品の価値は20~30年ごとに2倍になることがわかります。
このようなインフレに対抗する唯一の武器は投資資産を増やすことです。
インフレの影響を最小限に抑えたい場合は、生活防衛資金以外のお金はすぐにでも投資に回すべきだと筆者は主張しています。
3.「人的資本」を「金融資本」に置き換えるため
まず「人的資本」を書籍では「あなたの技能、知識、時間の価値」と定義しています。技能や知識は人生を通じて向上するが、時間は減っていく。そのため、人的資本は結局、時間の経過とともに減っていくことになります。人的資本の減少に抗うための唯一の手段が投資です。
ちなみに現在の人的資本の価値は将来の収入の現在価値(将来得られると想定される収入額を現在の価値に置き換えたもの)としています。
※現在価値という考え方は少し難しいのですが、年収500万円でこれから40年間働く場合、今後の生涯年収は2億円となります。銀行の金利を年率3%とすると現在価値は2億円ではなく1億2000万円となります。(1億2000万円を年率3%で運用すると40年後には2億円)
そのため、現在価値は将来得られる収入額より小さくなります。
つまり、1億2000万円を年利回り3%で運用すれば資産を枯渇させることなく、40年間、毎年500万円を引き出せることになります。これが人的資本と金融資本が交換可能とみなせる理由です。
人的資本は減っていく資産であるのに対して、金融資本を構築することにより「人的資本+金融資本」を減らさないことができるということです!
今すぐ「人的資本」を「金融資本」に変えよう
以下の表(書籍抜粋)は40年間ずっと年収5万ドルを稼ぎ、収入の15%を投資して、年率6%のリターンを得た場合の例です↓
何もしなければ減っていくだけの人的資本を金融資本に置き換えることで、人的資本+金融資本は変わらない(もしくは増やす)ようにすることができます。
つまり、「投資とは自分が働かなくなっても代わりにお金を生み出し続けてくれる金融資産をつくること。年齢が上がるとともにお金を稼ぐ力は衰えていくと自覚すると投資へのモチベーションになる」
いつ投資すべきか?
誰もが疑問に思い、明確な答えを得ていない人がほとんどではないでしょうか!?
投資判断の指針となる情報
「ほとんどの市場は、ほとんどの期間、上昇しているのだ」
世界的な投資家ウォーレン・バフェットも次のように語っている
「20世紀、米国は2度の世界大戦や、大きな痛手を被り、多額の費用が必要な戦争をいくつも経験した。さらに、大恐慌や、十数回の景気後退期、金融恐慌もあった。石油ショックも、インフルエンザの大流行も、不祥事を起こした大統領の辞任もあった。それでもダウ平均株価は66ポイントから1万1497ポイントに上昇した」
こうした経験的証拠は私たちができるだけ早く投資すべきであることを示唆している。
今すぐ全額投資しよう
たとえば、100万ドルの投資資金を与えら、これからの100年でできるだけ資産を増やしたいとする。ただし、投資戦略は次の2つ。どちらを選ぶか?
1.今すぐすべての資金を投資する。
2.百数年間、毎年資金の1%を投資する。
→投資した資産価値が時間の経過とともに増えると仮定した場合(もしそうでなければ、なぜ投資するのか)、100年かけて投資するより、今すぐ全額投資したほうがいいのは明らかなはずだ。
これと同じ理屈は100年よりはるかに短い期間にもあてはまる。
古いことわざにあるように「物事を始めるのい最高の日は昨日。次にいいのが今日」
ただし、多くの人たちにはこれが正しいとは感じられない。将来的に、もっとよい価格で投資資産を買えるかもしれないと考えてしまうからだ。そして、実際にその感覚は間違っていない。それでもなお、数々のデータは、その感覚を完全に無視して早く投資をすることが正解だと語っている。
なぜ「待つ」べきではないのか
1930~2020年のダウ平均株価の取引日をランダムに選んだ場合、その取引日以降にダウ平均株価がその価格より下落して取引を終える可能性は95%以上ある。
→つまり、買った株がそれ以降一度も下がらず、お買い得に投資できる日は、20取引日に1回(月に1回)あることになる。残り19取引日は将来のどこかの時点で(下がり)後悔することになる。
株価が下がるのを待つのが正しいと感じるのはこのためだ。
だが本当の問題は、「購入日以降、株価が下がらない場合があり、かつそのような状況がめったに訪れないことだ」
たとえば2009年3月9日のダウ平均株価は6547ドル。これが世界金融危機での底値だった。その前にダウが最後に6547ドルで閉じたのは1997年4月14日。実に12年前のことだ。つまり、1997年4月15日にダウを買った場合、価格が下がるまでに12年も待つ必要がある。時期を見計らって株を購入する「マーケットタイミング」と呼ばれる投資戦略が理論上魅力的でも、実際、難しいのはこのためである。
ゆえに、できるだけ早く投資をすることが最適なマーケットタイミングになる。
まとめージャスト・キープ・バイイングの核心
底値を待って現金を貯めるのは意味がない。「ジャスト・キープ・バイイング」(ドルコスト平均法)のほうがはるかに優れた投資法なのだ。
ジャスト・キープ・バイイングの核心:『できるだけ早く、頻繁に投資すべき」
たとえば、1926年以降任意の月から、幅広い米国株を対象に10年間投資を続けた場合、現金で保持していた場合に比べ98%の確率で資産が増え、83%の確率で5年物米国債の運用実績を上回る。なにより、その間に平均で10.5%も資産を増やせる。
最後に
書籍では個別株は推奨されておらず、インデックス投資が推奨されていたり、債券と株式の保有を推奨していたりと私の方針とは合わない部分もあります。ただ、書籍は米国をベースに書かれているので、日本にはそのまま当てはまらないかと思っています。
ただ、『できるだけ早く、頻繁に投資すべき』という点はものすごく納得しました!
私の性格上!?かなり前のめりで投資を進めてきましたが、(現状は)よかったと思っており、経験上も理解はできました。
投資を始めた2022年の日経平均は25000円から27000円程度で、配当金が増えていくのが楽しくて全力投資していましたが、結果的に増配により配当金の増加+それに伴う含み益の増加を実感しており、現時点(2025年3月15日)の日経平均は37000円であり、もう25000円台を見ることはないかなと思っています。最安値を求めて大暴落を待っていたら、何も買えずに終わっていました。
長期的には上昇していく前提(そうでなければ投資する理由がない)のため、現時点も5年後10年後から見れば安値であると思われるため、一時的な下落を恐れずに買い進めようと思いました!
あまりに高値で買う必要はありませんが、購入後に下がる可能性は十分あることがわかりましたので、最安値にこだわり過ぎずに納得できる株価であれば購入していこうと思いました!