森永製菓は優待投資メインではありますが、増配傾向であり、「DOE採用」銘柄であることから先月から単元未満株で買い集めています。食料品セクターのため、業績の安定性と株主優待に魅力を感じて購入しました!
<目次>
森永製菓について
沿革
「日本に西洋菓子を普及させる」という大きな夢を胸に、創業者森永太一郎がアメリカから帰国後、1899年8月東京赤坂に日本初の洋菓子専門工場「森永西洋菓子製造所」を創設。1914年ミルクキャラメルがヒット、1918年に高級な輸入品ばかりで庶民の手が届かなかった時代に外国人技師を招いてカカオ豆からのチョコレートの一環製造を開始(ミルクチョコレート)。
・・・その後、ミルクココア、マリー、ホットケーキの素、チョコボール、チョコモナカなどなど、さすが創業100年を超えるだけあり、馴染みのある商品多数!!
企業概要
有価証券報告書には「事業は食料品製造、食料卸売、不動産及びサービスほかを営んでいます。」とありました。
<銘柄スカウター抜粋>
エンゼルマークの菓子食品大手。菓子(チョコレート、ビスケット、キャラメル、スナック、キャンディ)、食品(ココア・デザート・飲料・ケーキミックス)、アイスクリーム、健康食品(ゼリー飲料)の製造・販売。食料品製造(菓子食品、冷菓、in、通販)、食料卸売、不動産及びサービスの事業セグメント。主力ブランドは「ハイチュウ」「森永ビスケット」「ミルクキャラメル」「チョコボール」「エンゼルパイ」「森永ココア」「inゼリー」「inバー」「アイスボックス」など。森永乳業は兄弟会社
セグメント
セグメントは4つに分かれていますが、売上高の95%は食料品製造です!
ちなみに海外売上高構成はほぼ日本です。次が米国で8.6%、ソフトキャンディ「HI-CHEW」、ゼリー飲料「Chargel」が売れているようです!
売上高と営業利益構成
2025年3月期実績としては以下のとおり、菓子食品事業は売上高は大きいものの営業利益は相対的に少ないため、会社としてはin事業・冷菓事業・通販事業・米国事業を重点領域に指定しています!
※以下、HP抜粋です!
重点領域1:i n 事業
お菓子のイメージが強い森永製菓ですが、inゼリーやinバーの営業利益率が1/3を占めているのは意外でした!スポーツ分野での需要が大きいのでしょうか!?
重点領域2:冷菓事業
業界トップクラスの商品、チョコモナカジャンボなどは季節に関係なくいただいています!
重点領域3:通販事業
現状、売上高・営業利益ともに少ないですが、会社は重点領域に指定して、伸ばそうとしています!
重点領域4:米国事業
ハイチュウ・ゼリー飲料が売れているようです!米国の規模を考えると確かにまだ成長性はありそうですね!
重点領域外1:菓子食品業
売上高の1/3、営業利益でも1/5程度あり、定番商品ですね!重点領域からは外れていますが、基盤領域という位置づけです。ロングセラー商品が多いですね!
重点領域外2:その他
直営店・量販店の銘店コーナー、中国・台湾などの世界30カ国での販売、業務用食品素材の開発・販売、不動産賃貸業・ゴルフ場経営など
同業他社分析(食品商社)
マネックス証券の銘柄スカウター(10年スクリーニング)によると「食料品 >菓子」に分類されます。「食料品 >菓子」すべてで18銘柄しかなく、時価総額1000億円以下の銘柄がほとんど(13社)でした。
私の必須条件、「配当利回り3%以上」として、「時価総額1000億円以上」を追加すると明治HDしか出てきません。。
配当利回り2%以上とすると明治HD、カルビー、江崎グリコ、森永製菓が出てきました!
↑銘柄スカウター
ただし、カルビーは株主優待なし、江崎グリコは1000円分の株主優待(3年以上で1500円分)のため、総合利回りが3%を超える銘柄は明治HDと森永製菓のみでした。明治HDは別ブログでも紹介しているので、分析対象は森永製菓のみとしました!
【株主優待あり!】明治ホールディングス:食料品銘柄比較 - 30歳から始める家計簿
森永製菓の銘柄分析
増配傾向
明確な累進配当宣言はないですが、2010年3月期以降は減配はなく実質「累進配当」です!
また、配当性向も直近では20~40%程度のため、まだ余力ありです!
2022年3月期以降は5円ずつの増配を継続してくれています!
↑IRBANKより
配当政策
DOEを採用しており、2030年度を目標に引き上げていく予定です。
<2030年経営計画抜粋>
【配当政策】「株主還元にあたっては、健全なバランスシートを維持することを前提に、配当性向の水準、フリーキャッシュ・フローを考慮しつつ、資本政策の指標である純資産配当率(DOE)の水準を中長期的に引き上げていくことを目指してまいります。また、総還元性向を意識して、必要に応じ自己株式の取得を機動的に実施することも検討してまいります。」
また、2025年3月期は年1回配当でしたが、2026年3月期からは中間配当もありに変更されています!(中間・期末配当ともに1株32.5円)
森永製菓の株主優待
株主優待は株数により異なりますが、魅力的です!
個人投資家は100株が多いですかね。6か月以上の継続保有が必要ですので、9月時点で6か月以上とするためには3月時点での保有が必要です。そのため、現時点(2025年7月5日)で保有しても株主優待がもらえるのは2026年9月末で継続保有条件を満たし、商品は2026年11月ごろの発送となります。
ただし、3年以上の継続保有まで見込むのであれば、9月権利日までの取得もありだと考えて、現在単元化を目指しています!
HPの方が分かりやすいので、そのまま抜粋しています!
3月決算ですが、優待は9月末基準、保有期間の条件はありです。森永製菓の総合利回り
2025/7/4の配当利回り(総合利回りは実質1年後)
株価 | 配当 | 利回り | 総合利回り |
---|---|---|---|
2,401.5円 | 65円 | 2.71% | 3.33% |
私の方針
2017年あたりに急上昇して以来、2500円前後の推移ですが、直近は落として、回復傾向にある状況です。総合利回りも4%未満ではありますが、DOE採用銘柄で今後も配当金が増加予定、かつ直近でも増加傾向であることから、今後の増配を加味すれば投資しても良いかなという判断です!
仮に5円の増配が続き、株主優待も2500円になれば、3年後には配当80円となるため、現在の株価でも配当利回り3.33%、総合利回り4.31%。
↑銘柄スカウター
優待は自社商品(お菓子詰合せ)のため、優待廃止の可能性は低く、食品セクターのためディフェンシブ性があるため、2025年9月までに100株保有予定予定です!ちなみに100株以上の購入は予定していません。
「魅力的な優待あり+配当」で総合利回りに納得できる銘柄はなかなかないので、大事にしたいと思っています!
※ちなみに明治HDはワクチン事業の訴訟問題もあり売却済ですが、チャンスがあれば買い戻しても良いかなと思っています。前回の優待がR-1等の引換券で半分くらい!?のような感覚でせっかく菓子銘柄に投資しているのにな~と思った経緯もあります。
半面、森永製菓は完全なるお菓子の優待(ゼリー飲料もお菓子!)ですので、魅力的に感じています!